M&A専門誌「MARR(マール)」2011年10月号(204号)で紹介されました。
今月の一冊『グッドウィルで380億円を稼いだ男!?』 MARR(マール)/評者:川端久雄
特捜部が最も狙う極悪人が、
最も不都合な善人か?
グッドウィルで
380億円を稼いだ男!?
380億円は、どのように動いたのか。
「経済マフィア」と呼ばれた男が、拘置所から明かす巨額資金の舞台裏。
書籍内容
「380億円を中抜き」で業界を驚かせた巨額の錬金術。彼らはいかにして瞬時に大金を動かしたのか? 魑魅魍魎とした人物たちを裏で操る『経済マフィア』と呼ばれた著者が、東京拘置所内で書き下ろした手記が、今はじめて公開される。
著者紹介
目次
- プロローグ
- 中澤秀夫の所得税法違反で一斉査察
- 異色のやり手公認会計士・中澤秀夫
- 香港での監禁、強盗
- 大手町のマルサに通う
- クリスタル買収
- 中澤の交渉力
- 仮装取引への加担
- 被害届を取り下げる
- ロシアのソチ市に人工島を造る
- 再逮捕
- 東京地検特捜部が重大な証拠を隠す
- 破綻している検察の主張
- 特捜の狙いは、久間元防衛大臣か
- そして再々逮捕
- 小宮山徹未公開株詐欺事件
- いまは、できることをするしかない
- 十勝での日々
- 銭は転がせど追わず
- 投資事業について
- 編集部の質問に答える
- 報道資料から
- エピローグ
プロローグ
いま私は、小菅にある東京拘置所に、脱税事件の被告人としてすでに400日以上、勾留されている。その拘置所のA棟6階5室で、寒さに震えながらこの原稿を書いている。
この拘置所の冬は、本当に寒い。
部屋に布団1組と毛布3枚を入れることができ、それらが部屋に入っているが、日中は布団に横になりながら書き物をすることは許されない。
寒さが腰にくるので、毛布を腰に巻きたいと思うこともあるが、ときおり廊下の方から「だめだぞ、毛布を腰に巻いたら。きまりだから」と注意する声が聞こえてくる。
そのため、日中は机に向かってボールペンで書いている。あまりに寒いので、思い通りに指を動かせなくなってくる。それでも続けていると手の感覚が麻痺してくる。
ただ、静寂な環境が、集中力を持続させることを助けてくれている。
昨年は、取り調べがあったので、そのときだけは暖房の入っていた取調室で寒さを凌ぐことができた。昨年の11月までは、休む暇もなく取り調べが行われていたが、それ以来、取り調べもなくなり、気持ちも落ち着いてきたので本を書くことを思い立った。
これまで、私がかつて代表取締役を務めていたコリンシアンパートナーズが関係した、グッドウィル・グループに関する383億円の取引にかかわった人物のひとりとして、私は、さまざまな報道に取り上げられてきた。だが報道の中には、不正確なものもあり、そこからは、およそ事件の詳細や真相は見えてこない。
理由の一つには、この事件に関与した当事者が自ら語ることがなかったことがあるだろう。数多くの記事に載った私自身でさえ、これまで、ほとんどマスメディアと接触したことはなかった。多くの記事は当事者抜きで書かれてきた。
あまりに巨額な金額の事件なので、世間のためにも自分のためにも、事実は明らかにしていかねばならない。そう考えるようになった。
そこで、私が知る範囲で、できる限り正確にこの事件のことをこの本に書く。
また巻末には、裁判の書面や関連する記事などを資料として掲載する。
なお、本文は敬称を略し、登場する人物の肩書は、特に説明のない限り当時のものを記載することにする。
裁判・弁護資料
裁判資料、弁護資料を全掲載。資料価値の高い書籍です。
- 弁護人作成の意見書
- 準抗告申立に対する決定
- 特別抗告申立書
- 特別抗告に対する決定
- 処分通知書
- 不起訴理由告知請求書
- 不起訴処分理由告知書
- 付審判請求申立書
- 審査申立書
- 検察審査会上申書
- 東京第2検察審査会への意見書
- 審査申立ての受領について(通知)
- 法務省人権擁護局への救済申立書
- 平成22年5月14日付 証明予定事実記載書面による検察官の主張・弁護人の主張
- 平成22年9月9日付 追加証明予定事実記載書面による検察官の主張・弁護人の主張
- 平成22年10月7日付 追加証明予定事実記載書面による検察官の主張・弁護人の主張
- 平成22年11月17日付 追加証明予定事実記載書面による検察官の主張・弁護人の主張
- 平成22年12月10日付 予定主張記載書面による弁護人の主張
- 検察側の主張ほか
