編集長メッセージ
今、私たちのいる出版業界が直面している問題には、深刻なものがあります。
書店も、取次店も、そして出版社も、「出版不況」という四文字を意識しない年はないでしょう。しかしながら、リーダーズノートが設立されたのは、バブル崩壊後、出版不況はもとより、日本全体が不況のどん底を体験しているときでした。
経済不況と出版不況が吹き荒れる中、私たちは、あえて「出版」の業界に殴り込みをかけました。それは誰もが無謀だと断言するビジネス行為に違いありませんでしたが、多くの出版社が倒産、あるいは撤退していく時期だからこそ、私たちの出番もある、と考えたのです。
私たちには、「出版不況」の原因を追及したり嘆いたりする暇も気分もありません。衰退していく出版業界だからこそ、面白いものをつくる、読まれるものをつくる、話題になるものをつくる、意味があり、そこにまたチャンスもあります。
また、そもそも、「守る」もののないところから出発した私たちには、「守り」の姿勢はありません。読者の胸に突き刺さるものをつくるためには、二重三重に多いかぶさる皮を剥ぎ取り、書き手や編集者が、外科医のごとく振る舞うことが必要になるでしょう。
面白いものをつくる。それは果てしない戦い。しかしその戦いこそが、私たちの存在意義だと考えています。
リーダーズノート
編集長 木村浩一郎
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