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多くのメディアが迫れなかった同和利権に絡む不正事件に、地方新聞の記者たちが動き始めた。その「特報」は、やがて県議会による百条委の設置、そして県警と地検の捜査につながってゆく。高知新聞取材班が、徹底した取材で巨額の闇融資事件を暴いた衝撃の一冊。

・著書/黒い陽炎(かげろう)  ・編著/高知新聞編集局取材班
・定価/861円(税込) ・ISBN 978-4-903722-24-5
・ソフトカバー・新書・312頁

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目次


新書化に寄せて
高知新聞編集局長 中平雅彦
元高知新聞社会部長(現朝日新聞特別報道センター長) 依光隆明

プロローグ
発端
百条委
伏線
捜査
同和行政
公判
エピローグ
あとがき
資料





(本文より)
平成九年の春、一つの風評が県庁内から漏れ伝わってきた。「何かとんでもないことが庁内で起きているらしいぞ」 風評の元をたぐると県庁内のある末端職員に行き着いた。この職員は、悩み抜いた末に外部の知人にこうほのめかしていた。「僕は…。怖い」何が怖いのか、知人が問いただした。しかし答えない。何度か問い掛け、やっと「融資」「縫製工場」「南国市」などのキーワードを聞き出していた。のちに取材班を構成する記者の一人が、この知人から直接これらの話を入手する。これが、長い長い取材活動の発端だった。